2011年1月21日 13:28 | その他
2011年1月21日午前10時~、衆議院第二議員会館第一会議室において超党派国会改革勉強会の「通常国会に向けた具体的提言」に関する記者会見を開きました。
この勉強会は自民党、民主党、みんなの党、公明党の若手議員が中心となり、超党派で国会改革の議論を重ねてきました。この数年、日本の政治環境が大きく変化し、政権交代が当たり前となり、衆参の'ねじれ'も常態化しています。このような状況下で安易な大連立論に傾くことなく、国会の議論を活性化し、国民本位・政策本位の審議を実現することを目的として、今後も行動していきます。
メンバーは下記の通り(敬称略)
自民党: 河野太郎、平将明、柴山昌彦、古川俊治、福岡資麿
民主党: 馬渕澄夫、泉健太、津村啓介、長島昭久、舟山康江、吉川沙織
公明党: 遠山清彦、谷合正明
みんなの党:水野賢一、山内康一、桜内文城
記者会見配布資料:
超党派国会改革勉強会「通常国会に向けた具体的提言」
私たち超党派国会改革勉強会に所属する4党17名の国会議員は、国権の最高機関である国会が、真の「言論の府」として国民の負託に応え、どのような環境においても最大限の機能を発揮することを目指し、第177回通常国会を迎えるにあたってここに提言する。
1、「党議拘束の緩和」で議員間の政策論議の深化を
英国議会では各党が法案を党議拘束の強弱によって分類し、その都度、議員個人の判断を問う機会がある。わが国においても臓器移植法のように個人の思想信条、倫理観に委ねられるべき法案は存在するのであり、私たちは閣法・議員立法問わず一部の法案についての討議拘束を緩和し、議員間の政策論議の深化による議決が行われるよう求める。
2、審議における「暴言」「ヤジ」の一掃、品位ある国会へ
国会において国民の信頼を最も失っている行為の一つが質疑における「暴言」と議員の「ヤジ」である。私たちは「品位ある国会」を目指し、人格攻撃や誹謗中傷はもちろん、本会議を含めた限度を越えたヤジの一掃のため、議長あるいは委員長による議事整理の権限が適切に行使されるよう求める。また「品位ある言動」に賛同する議員の署名を募りたい。
3、「党首討論を毎週夜8時開催」へ
鳴り物入りで導入された党首討論だが、与野党の思惑によって開催そのものが左右され、かつ国民注視とは言いがたい時間に開催されている。党首討論とは本来、与野党の最高責任者が国家の基本政策を議論する最も重要な機会であり、その定例開催とともに、多くの国民がリアルタイムで視聴できる環境で実施されるべきである。
4、質問要旨の「事前通告」と「公開」で充実審議を
質問と答弁は一対であり、その双方の充実は議論の成熟と議員の成長を促す。私たちは充実した質問にも答弁にも十分な準備が必要だとの認識から、委員会開催前日の17時までの文書による質問要旨の通告をルール化したい。さらに委員会を質問者と答弁者のみの議論に終わらせるのではなく委員会全体がより議論を共有できるよう、質疑者の質問要旨を各委員に配布、さらには傍聴者にも公開するものとする。
5、「予算委員会は予算審議」の場に
本来予算を審議するはずの予算委員会が、あらゆる政治課題の質疑の場となって久しい。私たちは各委員会の原点に立ち返り、予算委員会は予算審議のみの場とし、その他の案件は最も関連性の高い委員会において審議されるべきだと提言する。
以上