2008年10月31日 13:38 | 活動実績
自由民主党無駄撲滅プロジェクトチームの河野太郎チームは、文部科学省、環境省に続いて31日、財務省の政策棚卸し(※下記参照)を実施した。私は財務省の政策棚卸し担当として参画している。この政策棚卸しは、一般会計、特別会計の財務省に関わる部分を数日にわたって財務省と議論をし、そして、いくつかの事業に絞り込んで当日一般公開の形で議論し、評価する。官僚機構に対する政治のガバナンスを取り戻すことがでるか否か、今までの自民党の常識を打ち破る若手議員のチャレンジングな取り組みです。
■今回の財務省の政策棚卸しの特徴は
(1)普段「査定する側」である財務省が「棚卸しの対象となる」点。財務省は事業官庁ではないため棚卸しの対象となるような項目はあまりないのだが、財務省自らが率先することは、今後、すべての官庁に広げていく上で非常に大きなインパクトがある。
(2)特別会計の準備金(巷で言われる「埋蔵金」)の議論。
(3)独立行政法人などが本当必要か。監視の目が届きにくい現状をどうすべきかという議論。
■取り上げた事業とその結果(概要)
1.財政投融資特別会計 財政融資資金勘定 ⇒評定 要改善(不要2.要改善14.)
特に金利リスクをとる準備金の要不要が焦点に。適正水準を再検討。
また、貸倒れリスクについては別途チームをつくって検討(担当、平将明・亀井善太郎)
2.財政投融資特別会計 投資勘定 ⇒評定 要改善(継続1.要改善14.)
3.外国為替資金特別会計 ⇒評定 継続、但し長期的な戦略の議論が必要(要改善9.継続5.)
4.地震再保険資金特別会計 ⇒評定 要改善(不要1.民間委託2.要改善8.継続2.)
5.公務員宿舎の維持管理に必要な経費 ⇒評定 最終的には不要(不要2.民間委託2.要改善4.)
6.国税電子申告・納税システムの運用等に必要な経費 ⇒評定 要改善(要改善7.継続3.)
7.独立行政法人酒類総合研究所運営費 ⇒評定 不要(不要8.民間委託2.要改善1.)
8.内国税等の賦課及び徴収に必要な経費 ⇒評定なし コメントのみ。
詳しくは本事業に全面的協力いただいている'構想日本'ホームページをご覧下さい。
※政策棚卸しとは、
1.官庁が行っている業務の内容が本当に必要かどうか、無駄はないかなどの議論を、
2.公開の場で(8月に行った文科省の時は2日間で750名の傍聴者)、
3.我々国会議員を含め、企業、自治体職員、研究者などの「外部の目」を入れて実施することを言う。
討論風景1.
討論風景2. PTメンバーの議員と有識者チーム
討論風景3. 手前が財務省の審議官ら説明者