2014年2月24日 13:41 | カフェスタトーク
今回は、最近話題の「集団的自衛権」をわかりやすく取り上げます。メインゲストは、自由民主党の石破茂幹事長です。冒頭には石破幹事長がこのほど上梓された『日本人のための「集団的自衛権」入門』が登場します。この話題の著書に込められた集団的自衛権の核心に司会の平将明議員とカフェスタ準レギュラーの生田よしかつ氏が迫ります。
集団的自衛権は、国連憲章に明記されたどの国にも認められる権利で、自国と関係の深い国が攻撃されると自国の脅威にもなるので、「一緒になって」反撃する権利である。しかし、日本政府はこれまで集団的自衛権の権利は有するが、行使できないとしてきた。
こうした中で、安倍内閣は一部集団的自衛権の行使を可能とするための環境整備を進めている。周囲を見渡せば、北朝鮮の核開発が進み、また中国の軍事的な台頭も重なっているにも関わらず、米国の活動が軍事費の歳出削減の影響で制約されるなど、わが国の安全保障を取り巻く状況は著しく変化している。このような情勢の緊迫化の中にあっては、米国以外の国とも関係を強化し、新しい枠組みの中で日本の安全と平和を維持することの大切さが語られた。
さて、集団的自衛権については様々な報道があるため、平議員がこれらの中から石破幹事長に質問した。「地球の裏側まで戦争に行くのか」という疑問について石破幹事長は、「自国から近い・遠いといった地理的な概念はあまり意味を持たない」と話す。日露戦争のときは英国が、日英同盟の下でヨーロッパ・アフリカといった遠方地でロシアと戦ってくれたおかげで日本は勝てた。必要性があれば近い・遠いは関係ない。石破幹事長と平議員それに生田氏は、集団的自衛権にまつわる議論は玉石混淆状態のため、論理的に議論を積み重ねて世の中に説明していく丁寧な対応が必要ということであった。