2015年6月22日 14:34 | カフェスタトーク
トミー君は料理人として日本文化に深い関心を持っていたが、日本に来ることも日本語の授業を受けることもなく、ひたすら漫画やアニメ(ONE PIECE、サムライチャンプルー、ジブリ等)を通じて日本語を学び上達させた。また、英日辞書をこれまでに4回通しで読むほど日本語の魅力にはまっているという。
トミー君の日本語との出会いは、クールジャパンの恩恵だとの話がある中で、平議員はクールジャパンの問題点について触れた。例えば、和食を世界に広めようとしても、トミー君の出身国であるスウェーデンを始めとするEUの規制上、日本は加盟国にかつおぶしを輸出することができない。また、アジア諸国のカラオケボックスで流れる日本の曲の映像には、著作権の保護により歌手が映っていないため、歌手の顔が知られないまま曲が有名になっていく問題があるとした。それゆえ、文化が広まる過程には政治が関与しなければならない部分があり、政治家の役目はその調整を図ることだとした。一方で、日本人だけでクールジャパンを促進しようとすると、それは押し付けクールジャパンになってしまう。海外からの意見を積極的に取り入れることは、それで日本人も新たな価値に気付けるので、海外と協働することが大切と強調した。
トミー君は5年以内に日本に引っ越しスウェーデン料理の店を開くことが夢だと語った。クールジャパンの促進においては、青木氏がトミー君を招くために着案したクラウドファンディングのように、海外から自国の文化を広めるために日本に来る人々の支援体制を整える活動も今後重要になってくるとのことであった。