【インターンによる発信 『若い声』】 楽しい旅としての仕事

2019年5月10日 15:35 | 若い声

幼いころ聞いていた童謡をふと思い出すときがある。「線路はつづくよ どこまでも 野を越え山越え谷越えて はるかなまちまで僕たちの 楽しい旅の夢 つないでる」。最近思い出したものの一つが「♪線路は続くよどこまでも」だ。その軽やかなメロディとともに、当時の自分が蘇ってくる。

幼いころの私は心がだいぶ純粋で、デパートで買えるカブトムシを網を振り回しながら山に入って採ることを楽しみ、お小遣いはできるだけ多くの小銭でもらうことを喜んでいた。そして、それを自分の財布から出してレジで支払う。嬉しかった。子供ながらに「おとな」に近づくことができたからだと思う。家族や学校の先生など周りの「おとな」の背中を見ながら、どこかで早く「おとな」になりたいという憧れの気持ちもあった一昔前。

瞬く間に時は流れ、いつしか二十歳となり、すっかり「おとな」になってしまった。ちょうど今年から就職活動がはじまる。自分に何の仕事がしたいのか問いかけてみる。何を基準に仕事を選ぶのか。すぐには答えが出ない。

思い返せば今まで小学校、中学校、高校、そして大学入学まで、ずっと定められた線路に乗っかって進んできた。学校に行き、授業をうける。線路からはみ出さずに進めば良い。そんな日々であった。まさに「線路は続くよ どこまでも」の世界である。しかし、そんな世界は大学に入るまでであった。大学に入学し、様々な価値観や、生き方を知り、定められた線路などはないということに今更ながら気が付いた。これからは自ら線路を敷かなければいけない。

ところで、論語には次のような文章がある。「汝の愛するものを仕事に選べ。そうすれば生涯一日たりとも働かなくてすむであろう」。私は、自分にとって楽しくやりがいの感じられることを仕事にせよという意味であると解釈した。約二年間、平事務所でインターンをさせていただいている中で、平代議士をはじめ、議員会館や自民党本部等で与野党問わず様々な議員にお会いする機会があるが、国会議員は近くにいるだけで、そのオーラから存在を認識できてしまう。それは「汝の愛するものを仕事に選」んでいるからではないだろうか。

職業の選択はそれほど単純なことではないことは分かっている。しかし、私は平代議士のように、自分にとってやりがいがあって、楽しさも感じられる仕事、結果として輝きを放てる仕事に就きたい。それが、「楽しい旅をつづける」ということであろう。令和という新しい時代を迎えて決意を新たにした。

(インターンK・Y)


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