2020年2月18日 17:45 | 秘書ログ
国会議員が大臣、副大臣、大臣政務官など時の内閣のいわゆる政務三役に任命されたとき、大臣であれば、国会の答弁だったり記者会見だったりと露出する機会が多い。こうした一方で、副大臣以下はマスコミが注目するような不祥事でもない限り取り上げられる機会は少ない。しかしながら、各府省庁での実務を取り仕切っているのは副大臣以下である場合が多い。
平議員は現在、内閣府副大臣として多方面にわたる坦務を抱えている。その政策分野は、IT政策、宇宙政策、サイバーセキュリティ戦略本部、科学技術・イノベーション政策、知的財産戦略、クールジャパン戦略、国土強靭化、防災、行政改革、健康・医療情報基盤、原子力政策、遺棄化学兵器処理、女性活躍、男女共同参画、カジノ管理委員会、死因究明等の推進など枚挙にいとまがない。
そのような中、防災では、国と地方・民間の「災害情報ハブ」推進チーム、行政改革では行政事業レビュー、クールジャパンではクールジャパン戦略会議幹事会、宇宙政策では宇宙政策委員会基本政策部会と、実に多くの会議を取り仕切り、各省庁に指示を出したり方向性を取りまとめたりしている。特に内閣府では、省庁横断の政策を担うことになるため、各省庁を説得し確実に遂行するためのエネルギーも必要となる。
また、内閣府の副大臣は他省庁の副大臣と比べて特殊なポジションでもある。かつて平議員が大臣政務官を務めた経済産業省であれば、仕える大臣も1人、支えてもらう大臣政務官も1人と職務上のラインがはっきりしているが、現在は3人の上司(竹本直一大臣、武田良太大臣、橋本聖子大臣)がいる。
竹本大臣については、IT政策など全ての担務をフォロー、武田大臣については、主に防災と行政改革、橋本大臣については、主にサイバーセキュリティと男女共同参画、このように、内閣府では所管する省庁横断的な政策分野に8人の大臣が充てられ、それを3人の副大臣、3人の政務官が支えている。
上記資料を見てもらえれば分かるが、大臣、副大臣、大臣政務官の業務は複雑に錯綜している。これらを読み解くと、大臣レベルでは所管が異なり独立して扱われがちな政策を、副大臣の下で統合することでバージョンアップできる可能性が見えてくる。
平議員は三度目の内閣府副大臣を拝命して早々に、IT×行政改革、防災×テクノロジーなど政策を掛け合わせて進化させることを目標に掲げた。そして、防災対策が一段落したタイミングで、「防災×テクノロジー」タスクフォースを設置した。詳細は次号にて紹介したい。 〈秘書W〉