衆議院が解散し、明日が第46回衆議院議員総選挙の公示日という日、慌ただしさが増す中での放送です。
この日のゲストは新聞、雑誌、テレビ、ラジオで活躍中のジャーナリスト、角谷浩一さんと築地魚河岸三代目の生田よしかつさんです。
角谷さんが司会を務めたインターネット動画サイト「ニコニコ動画」での党首同士の公開討論会での話を皮切りに、自民党・民主党に次ぐ第三極としての政治勢力や憲法改正などに話が及びます。この日のカフェスタは、30分枠には収まらず15分を二回延長して、結果、一時間番組になるという盛り上がりを見せました。
衆議院の解散後、インターネットの動画サイト「ニコニコ動画」で党首同士の公開討論会が行われたことに関連し、各選挙の候補者へアピールする機会を平等に与えることは、政治への新規参入者を増やし政治を活性化する利点があると平議員は述べた。リアルな政治の世界では、力や声の大きい政党や候補者が選挙で有利になる傾向があるが、ネットの世界では関係ないからだ。
そして、インターネット時代に備えて、各政党は討論会に耐えうる資質をもった候補者を公認しなければならなくなるし、有権者も家名ではなく政治家としての資質を見て投票できるようになる、との期待も加えられた。角谷氏は、有権者にとって政治がより身近になる一方で、政治家にとってはすぐに情報が拡散していく怖さもあると論評した。
第三極の政治勢力に関して、衆議院の解散が電撃的であったために、各政党からの政策原案が出そろわなかったり、各選挙区に候補者を立てられなかったりする。このような状況下で、目先の選挙のために「ごった煮」のように行われる政党の合流は、それぞれに得意分野や特色を備えている少数政党の個性や党としてのまとまりを奪うなど、政党そのものの価値を失わせていると平議員は指摘する。さらに、少数政党の公約は選挙後の合流で霧消する例が多いので意味が無いと角谷さんは指摘する。
このほか、憲法改正について、自民党憲法草案を国民に十分説明することが必要なこと、国会議員と霞が関の役人との関係について、国会議員には役人の嘘を論破する知識と能力が必要なことが語られ、公示日前の最後の放送が終了した。