今回のゲストは慶應義塾大学特別招聘教授の夏野剛さん。夏野教授はNTTドコモ時代にⅰモードを立ち上げた他、アニメ通としても知られており、本業や趣味の分野を問わずテレビラジオに引っ張りだこ。多忙な夏野教授の出演とあって、番組冒頭には自民党ネットメディア局長の平井卓也議員が、結び頃には自民党の中央政治大学院学長の河野太郎議員が全国から集まったインターン生20数名を引き連れて登場するという前例の無い番組展開となった。
【要約】
トークは二人の好きなアニメから始まる。特にSFアニメ「攻殻機動隊」について、人間がサイボーグ化されるなどロボットがより身近になった社会、人間の脳からインターネット接続されるなどあらゆるものがネットワーク化された社会、これらを描いているので、その有用性・危険性を含め未来をイメージするためにも、政治家・メーカー社長は絶対見るべきだと語り合う。
そして、テーマは人と人とのコミュニケーションを促進・サポートするソーシャルネットワーキングサービス(SNS)へと移る。平議員はSNSにより、支援団体をバックにつけて当選する従来型の政治家やタレント政治家以外の第三の道、発信力のある個人がネットを武器に当選する道が開けると言う。それを受けて夏野教授は、ある政策分野に強い意見・発信力を持っている人がその道を開いていくべきで、特に「少子化対策」について強く叫び続ける政治家がほしいと主張。国土が強靭化されても人がいなければ成長に繋がることはなく、将来的には日本という国自体が無くなってしまうかもしれないという危機感を夏野教授は抱いている。
さらに話は女性の活躍の現状にも及ぶ。夏野教授によると、実は政治の世界より経済の世界の方が変化が遅く、企業の役員の女性割合が1%だったりするとのこと。このような変化の遅さが日本経済を停滞させてきたと指摘し、二人は今の日本経済のトップ層を古い人間が占めている現状を変えるべきとした。