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【秘書ログ】 政府の"機密"情報が流出!?

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2013年4月30日 14:07 | 秘書ログ

 先日の新聞紙面に「環境省の『機密』文書、報道関係者に誤送信」という見出しの記事があった。"機密"情報の流出?これが事実だとしたら由々しき事態である。一体どのような情報が漏れたのか本文を読むと「機密性2情報に該当する公表前の『環境相の会見録』を関係省庁にチェックしてもらうため送ろうとしたところ、報道関係者にも誤って送ってしまった」とのこと。では、機密性2情報や機密とはどのような情報を指すのか、私の拙い見聞も交え説明したいと思う。
 環境省で取り扱う情報は、秘匿性が高くアクセス制限の厳しい方から、機密性4情報、機密性3情報、機密性2情報、機密性1情報の4つに分類され、そのうち、機密性4情報が"極秘"文書相当(漏えいにより国の安全、利益に損害を与えるおそれがある情報)、機密性3情報が"秘"文書相当(機密性4情報に次いで漏えいを防止すべき情報)とされ、機密性2情報や機密性1情報は、それ以下で秘密文書には相当しない情報とされている。
 次に"機密"についてだが、行政における秘密文書は、機密、極秘、秘の3つに区分され、"機密"とは"極秘"より上の「秘密の保護が最高度に必要で、漏えいにより国の安全、利益に特に重大な損害を与えるおそれがある情報」を言うところ、環境省には"機密"の区分自体がない。つまり、環境省で"機密"文書は、存在さえ想定されていない極めてハイレベルな情報であって、今回漏れた情報も当然"機密"情報ではなかったということになる。公表することを前提とした文書であるから当たり前と言えば当たり前である。
 今回の漏えい事案で問題にすべきは、このように安易な情報の取り扱いをしていると、今後、本当の"機密"情報の漏えいが発生しかねないという情報管理の体制や職員の意識であり、漏れた情報そのものではない。公器は、過激な見出しで扇情するのではなく、正確で本質を突いた情報提供を心掛けるべきである。〈秘書W〉

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