今回のゲストはFacebook政策本部統括責任者の東海由紀子さん。東海さんの経歴は、スポーツキャスター、昭和女子大客員教授、東京大学理化学研究所客員研究員、GE(ゼネラルエレクトリック)渉外部部長、在日米国商工会議所理事、ミスインターナショナル西日本代表etc。これほど華々しい経歴を持つゲストはカフェスタ史上初。その東海さんと平議員がツイッターの入口からSNSの奥深い世界へ皆さんをいざないます。
【要約】
東海氏は、日本政治におけるインターネット、特にSNSの活用について、「議員からの発信のその先」の視点が不足していることを指摘する。先の参議院選挙において、各党・各候補者は、「フォロワー」や「友達」として直接つながっている有権者への情報発信を意識しているだけで、それらの有権者が、党・候補者と直接つながりのないSNSユーザーにまで情報を拡散していくという視点が足りなかったそうだ。東海氏によると、SNSの強みは、「人と人とのつながり」を活かして第三者にまで情報が伝わることにあるという。
また、アメリカの大統領選挙におけるオバマ陣営のFacebookの活用方法を紹介し、日本政治におけるSNSの活用改善点を探る。例えば、自分のFacebookサイトを「ページ」(企業、芸能人、政治家以外は、一般的に「アカウント」形式で作成)という形式で作成すれば、インサイトという機能を用いて、メッセージが閲覧された時間帯やメッセージへの反応(「いいね!」や「シェア」など)のデータ分析ができ、効果的なメッセージの発信につなげられるという。
その上で、平議員は、インターネットが変えていく政治の未来を予言する。年間を通じて各自の政策がネットで発信されるなど選挙期間の概念がなくなったり、ネットの監視の目によって無能な政治家が見破られ消えていったり、政治の質が高まる可能性もあるとのことであった。