今回のゲストは、自由民主党の石破茂幹事長。衆参両院議員選挙で安定多数を獲得した直後のカフェスタ登場とあって、スタジオはマスコミ関係者で満員。陪席は有識者代表・コメンテーター・魚河岸三代目の生田よしかつさん。司会の平将明議員が仕切る話題は、選挙結果を受けての自民党の進路、集団的自衛権等、盛りだくさん。
【要約】
自民党は、衆参両選挙で圧勝したかに見えるが、投票率5割、そのうち自民党支持が4割、すなわち有権者の2割からしか支持されていない。この厳しい現実を受け止め、自民党が終わったら日本も終わるくらいの緊張感を持って、国民本位の政治を実現させたいとの意気込みがまず語られた。
次に話はアベノミクス特区へ。石破幹事長は2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、日本の目標の姿を実現するための手段の一つが特区であると述べた。日本の産品を世界にアピールしていく。それを特区という形で国が応援する。その過程で経済、エネルギー、安全保障の充実を目指すとのことである。
集団的自衛権については、①日本はアメリカに守ってもらうだけで他の国を助けられないという状態で果たして安定を保てるのか、②現行憲法9条では、個別的自衛権が認められ集団的自衛権が認められないことについて論理的に説明できないことをどう捉えるのか、③国連憲章で集団的自衛権が認められる中で、日本がそれを認められないと解釈することに問題がないのか、この3点を十分検証する必要があるとした。平議員は、財政が逼迫する中でリアリティをもって国を守るためには、集団的自衛権の議論は避けて通れないと付言した。