【要約】

　トークは、田中社長の学生時代の話から。田中社長は、インターネット関係の仕事がしたくて大手の関連会社に入ったものの、「自分はベンチャーの方が向いている」と思い楽天に転職。その時、本業を持つ安定した生活の中で、趣味で作ったウェブサイトがグリーの前身となった。そして、「このサイトをビジネス化して運営し続けたい」という強い思いを起業に結び付けた。
　トークで盛り上がりを見せたのは「どのようなビジネスが日本で起業しやすいか」という問い。田中社長は「ゲーム等のコンテンツ産業が良い。日本は、ゲームを楽しめる人口層が厚く、技術もあるなど環境が整っている上、中小規模でも起業しやすい」とした。また、田中社長は日本のコンテンツ産業がグローバルに戦えることも強調した。それは、質が高く面白いゲーム等のコンテンツを作れる国は、日本以外にアメリカ、ヨーロッパの一部など豊かな先進国に限られるからだ。
　そして、起業を推進する上で重要なことは「リスクを取って何かする人を賞賛する文化」と田中社長は言う。平議員は、間もなく発表される自民党の成長戦略「日本再生ビジョン」でベンチャー政策を担当していることもあり、日本経済を牽引する企業を増やし日本を活性化させるため「起業家になりたいと思う子供たちを増やさなければならない」と述べ、若者や企業がリスクを恐れず世界に通用するベンチャー企業の創出・育成にチャレンジするよう働き掛けた。