元インターン生のY・Mです。私は昨年4月から1年間のインターンを終えました。今回はその感想を書かせていただきます。
もともと私は、ユニークな教育を行うことで知られる全寮制の高校に通っていた影響で、国の政策が決定されていく過程や法案が成立するまでの意思決定が、どのような力学や構造で動いているかに強い関心を持っており、かねてより何とかしてこの眼で政治の現場を見てみたいという希望を持っていました。そして、縁があり平代議士の議員事務所でインターンをさせていただけることになったのですが、「政治家はそれぞれ党の派閥や官僚と密接な関係にあるため、たとえ能力があったとしても、政治家個人が国政にあたえる影響はほとんどない」という事前に持っていた政策面のイメージは、この1年でまったく変わってしまいました。
平代議士は、一昨年の12月から昨年の5月にかけて、自民党日本経済再生本部の下に置かれた起業大国推進グループの主査として、グループの意見の集約をされていました(実質的には平代議士案の作成だったと私は思っています。)。それは、私がいつもより長引いたその日のインターンを終えて帰ろうと準備していた4月のある日の夜の出来事でした。平代議士は表情をこわばらせながら足早に議員会館の事務所に戻られました。「ダメだ。××の抵抗が強すぎる。戦略的に一部譲歩せざるを得ない。すぐに修正してまた持ち込むから、作業が終わるまでしばらく部屋に入らないように。それと、案文の変更前後をワープロソフトの校閲機能で示す必要があるので、悪いけど、Y・M君、もう少し手伝ってもらえないかな?」と言い、執務室にこもってしまいました。そして小一時間経ったのち、再び扉が開くと、修正した案文を持ち、ただちに次の交渉の場へ向かわれたのでした。顧みれば、実は、このような交渉は、国会が開かれていないゴールデンウィーク中まで延々と続きました。そして、政策の立案、役所や族議員など各方面との交渉を平代議士自身が精力的にされた結果、ようやく5月末の自民党の成長戦略「日本再生ビジョン」(本ホームページでも紹介されています。http://www.taira-m.jp/2014/05/no1.html)にベンチャー政策の数々が載ったのです。
平代議士は第二次安倍改造内閣から内閣府副大臣となり、いま、数多の政策を前に進めています。例えば、小泉進次郎政務官とともに取り組まれている夢あふれる「近未来技術実証特区」(先駆的な技術から新たなイノベーションを生み出すための特区)ですが、これは前述の「日本再生ビジョン」で「起業大国フラッグシップ特区(仮称)の設置」としてまさに提言されていたものです。今年1月、株式会社ユーグレナが「ミドリムシの先進的な研究開発や実用化」で受賞した日本ベンチャー大賞(内閣総理大臣賞)も、「日本再生ビジョン」に書かれていて現実化されたものです。今後もこの政策集の中から次々と魅力ある政策が実現されるでしょう。そう考えるだけでインターンをしていた者として胸が躍ります。
私の1年間のインターンは、クラウドファンディングのお手伝いや衆議院選挙のスタッフなど様々な発見や経験ができ、とても有意義でしたが、最も貴重な体験は、このように立案した政策を代議士自らの突破力で実現していく過程を間近で見られたことです。そして、平代議士のような方がいる限り、もっと政治に期待していいのだと私は思いました。