「世の中を良くしたい」
選挙の街頭演説の際、私たちがよく耳にする言葉だ。実現への道筋が明確でない言葉を、私たちは簡単に信用してもいいのだろうか?「沖縄・普天間基地の海外、最低でも県外移設」を訴えて政権交代を成し遂げた政党が、一年も経たない内にその発言を撤回してしまったことは記憶に植え付けられている。「政治家は信用できない」という、メディアで報じられているような先入観を胸に、私は平将明事務所の門を叩いた。
政治家に対し疑いの感情を抱いていた私が、なぜ政治のど真ん中にある、平事務所でのインターンを志望したのか。それはひとえに、私が政治家志望だからだ。政治家とは国民の代表であり、国家を動かしていく存在だ。そのため、政治家とはどういうものなのか、現実の政治家が本当に巷で言われるようなものなのか知りたいという理由で、平事務所にインターンシップのお願いの連絡をした。
自己紹介が遅れたが、私は平事務所で通算7日間の短期インターンをさせていただいたM・Iというものである。中学までは平和に日本の学校に通っていたが、定期試験のたびに学年順位がガタ落ちするのを見ていた親が、たまたまマレーシアのインターナショナルスクールの校長先生と知り合ったがために、ホームステイしながらマレーシアの高校へ一人で通うこととなった。いきなり字幕のない洋画の世界に飛び込んだような状況から始まり、予想はできたことではあったが最初は苦労した。しかし、そこで出会ったイギリス人の化学のおじいちゃん先生の、強面なのに優しいというチャーミングなギャップにやられた結果、勉強の楽しさに目覚め、英語も少しずつ上達し、今現在はシンガポール国立大学で化学を専攻している。
日本の政治がどのようなものなのかについて、日本・海外のメディアを通じての印象はもっていたが、平事務所で実際に仕事を経験させていただいて、その印象とは全く違っていたり、新鮮に感じたりしたこともたくさんあった。そのことについては、次のパートで書きたいと思う。 《※ Part2につづく》
(インターンM・I)